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「写真の見方が変わります」——4つのSTEPを終えた受講生が見つけたもの

  • 執筆者の写真: 松龍
    松龍
  • 3 日前
  • 読了時間: 7分


受講生の声をレポートします

写真は撮れる。

けれど、作品にならない。

何を撮ればよいのか。

なぜ、この被写体に惹かれるのか。

撮り続けた先に、どこへ向かえばよいのか。


写真を続けているからこそ、こうした問いの前で立ち止まることがあります。


Abox Photo Academyの「写真愛好家から写真家になるための4つのSTEP」第一期を終えた受講生に、受講前の悩みと、講座を通して起きた変化を聞きました。


掲載許可をいただいた回答を、今回は匿名で紹介します。

※回答は、意味を変えない範囲で読みやすく整えています。

露出チャートの実習


「うまく撮る」だけでは、進む方向が見えなかった

受講前の悩みとして、3名に共通していたのは、撮影技術だけの問題ではありませんでした。


「写真は好きだが、何を撮ればよいかわからない」

「自分の写真が、作品になっているのかわからない」

「写真を続けているが、成長する方向が見えにくい」

「テーマやコンセプトを、どのように考えればよいかわからない」


写真を撮ることはできる。

きれいな写真や、評価されやすい写真も分かる。

しかし、それが自分の作品と呼べるのか。


SNSで「いいね」がつく写真と、自分が本当に作りたい写真との間に、何か距離がある。その違和感を、うまく言葉にできない状態だったのだと思います。



1枚の良し悪しから、シリーズを考える視点へ

講座で特に印象に残った内容として、全員が挙げたのが、


「なぜ自分が撮るのかを考えること」


でした。


さらに、


「ThemeやMotifなど、作品を分解して考えること」

「写真を1枚ではなく、シリーズとして考えること」

「自分の写真を言葉にすること」


といった回答が続きました。


写真を1枚ずつ評価していると、判断基準は「うまく撮れたか」「美しいか」「人から評価されたか」に寄りやすくなります。しかし、作品は1枚の完成度だけで立ち上がるものではありません。


なぜ自分が作るのか。

何を問いとして扱うのか。

どのようなMotifに、その問いを運ばせるのか。

どのRuleで撮り、どのStyleで見せるのか。


それぞれの要素をつなぎ、複数の写真をシリーズとして構成することで、写真は少しずつ「自分の作品」になっていきます。


ある受講生は、講座で印象に残った気づきを、次のように書いてくれました。

自分のポートフォリオを作るThemeは、最初はバラバラでもよい。そこから見えてくるものがある。美しいだけの写真には、美しさだけが残り、伝わるものが出てこない。生活の中にある問いが、見る人に伝わる。

Themeは、最初から立派な言葉として完成している必要はありません。


自分が何度も撮ってしまうもの。

なぜか気になるもの。

生活の中で引っかかり続けていること。


その断片を並べてみることで、自分でも気づいていなかった問いが、後から姿を現すことがあります。



「なぜ撮るのか」は、正解を決めることではない

受講後の変化として、多く挙げられたのは、

「ただ撮るだけでなく、なぜ撮るのかを考えるようになった」

「なぜ、この被写体に惹かれるのかを考えるようになった」

というものでした。


ここでいう「なぜ」は、撮影する前に明確な答えを用意するという意味ではありません。答えが分からないから撮る。撮りながら考える。写真を並べ、誰かと話し、言葉にすることで、後から自分の理由に気づく。

その往復が作品制作です。


別の受講生は、講座で最も印象に残った考え方を、こう表現しています。

写真家が目指すことは、鑑賞者の行動変容を促すものを提示すること。「問い」があるものを提示すること。オリジナリティには、パーソナルなものが大事だということ。

作品は、鑑賞者に正解を教えるものではありません。しかし、見た人の中に何かを残すことはできる。少し違う角度から世界を見るきっかけを渡すことはできる。

そのためには、借りてきたThemeではなく、自分が生きてきた時間と接続したPersonal Reasonが必要になります。



自然体の自分から始めてよい

作品を作ろうとすると、特別な経験や、強い主張が必要だと思ってしまうことがあります。

しかし、受講生の回答には、もう少し静かな変化も書かれていました。

自分自身が自然体でいいのだと感じ、一歩前に出た感じを受けました。何に興味を持っていても、自分が使える時間と環境の中で、何ができるのかを考えていきたいと思います。

これは、とても大切な気づきです。

作品制作は、誰かのようになることではありません。

使える時間も、住んでいる場所も、身体も、関心も、人によって違います。その違いは制作の制約であると同時に、その人にしか持てないRuleやStyleの入口でもあります。

遠くへ行けなくてもよい。珍しい被写体を探さなくてもよい。

すでに自分の生活の中にあるものを、これまでとは違う視点で見直すことから、作品は始まります。



受講後、写真との関係はどう変わったのか

4回の講座を終えて、受講生からは次のような変化が挙げられました。


  • 「なぜ撮るのか」を考えるようになった

  • 写真をシリーズとしてまとめることを意識するようになった

  • 被写体を、作品のMotifとして見るようになった

  • 自分の写真を言葉で説明しようとするようになった

  • 自分のThemeを、さらに深めたいと思うようになった

  • 展示や発表に向けて進みたいと思うようになった


4つのSTEPだけで、作品が完成するわけではありません。

Themeがすぐに決まるわけでも、急に撮影が上手くなるわけでもありません。

けれど、何を考えればよいのかが分かる。自分が今、どこで止まっているのかが見えてくる。次に試すべきことが、少し具体的になる。

その変化が、作品制作を始めるための足場になります。

ある受講生は、それを次のように表現してくれました。


「作品写真」というものを、ずっと漠然と捉えていました。何をどうしたらよいのか分からなかったのですが、作品を作るための核となる考え方を知り、具体的な足掛かりを得られた気がします。


4つのSTEPをおすすめしたい人

受講生に「どのような人におすすめしたいか」を聞くと、技術を学びたい人だけではないことが分かりました。


「写真で伝えたいことが分からず、何を撮ればよいか悩んでいる人」

「Instagramの『いいね』だけを基準にすることに疑問を持っている人」

「写真をアートとして、もう一歩前に進めたい人」

「期待される仕事だけでなく、自分で納得できる作品を作りたい人」


写真を始めたばかりの人よりも、むしろ、ある程度撮り続けてきた人のほうが、こうした壁にぶつかることがあります。


撮影技術の問題ではないことは分かっている。

けれど、感性やセンスという言葉だけでは、次へ進めない。


4つのSTEPは、その曖昧な場所を、Personal Reason/Theme/Motif/Rule/Styleという要素に分解し、自分の現在地を確認するための入口です。



「迷うくらいなら、体験してしまう」

最後に、受講を迷っている人への言葉を聞きました。


写真の見方が変わります。
短い期間で、宿題もありません。まずは受講してみてください。自分の方向性を見つけられます。

そして、もう一人は、初回の講座を終えた日のことを書いてくれました。


初日の講座が終わったとき、求めていた言葉に出会えたことがうれしくて、横浜の地下街を興奮したまま歩きました。少し大袈裟に言えば、世界の見方が変わるような体験でした。迷うくらいなら、体験してしまうことをおすすめします。

写真の見方が変わるということは、カメラの使い方が変わることだけではありません。

自分が何に反応し、何を問いとして持ち、どのように世界と関わろうとしているのか。

それを、自分の写真から読み取れるようになることです。


答えは講師が渡すものではありません。

すでに撮ってきた写真の中にあるものを、一緒に見つけ、言葉にし、次の一歩へつなげていく。

受講生

「写真愛好家から写真家になるための4つのSTEP」は、そのための入口です。



写真を「撮る」から「作品を作る」へ

講座の内容、日程、成果物については、講座ページをご覧ください。


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