松龍(Matsushita.Ryuji)

■1964年東京生まれ。
アーティスト/UXコンサルタント/Abox Photo Academy講師。
写真・映像・インスタレーションを横断し、科学的な観察とフィクションの想像力を行き来しながら、人間の認識と社会的な神話構造を可視化する作品を制作している。
戦後80年あまりのあいだ大きな戦争のない日本という環境で育ち、アトムやゴジラやマリオといったポップカルチャーと共に形成された世代として、私の関心は「日本の平和という土壌から育ったイメージや物語は、国境を越えて通用する普遍性を持ちうるのか」という問いにある。
私にとってアートとサイエンスはどちらも「問いを立てる行為」から始まる。同じくらい重要なのは、問題を解決することではなく、まだ名前のついていない問題を発見することだ。「わかった!」という確信の瞬間よりも、「あれ?」と立ち止まる違和感のほうがずっとエキサイティングだと考えている。
これまでに「くうをみる」「世界の始まり」「宙と墨」「499seconds」「Tipping Point」「Entropy 1/2」「神話新聞」「12 Objects as Me」「ハマロカリスの休日」などのシリーズを発表している。
講師としては、受講生の作品強度を上げ影響力のある作家になることを重視している。
作品の強度を決める要素は、「モチーフ」「テーマ」「パーソナルリーズン」の3要素で、これが合致する中心に強度が最大になる。そして3要素のうちもっとも重要な「パーソナルリーズン」=「貴方が写真を撮る理由」について、ともに教室で探ることを大切にしています。
■Awards
2020
LensCulture Critics’ Choice 2020 Competition Gallery
2019
LensCulture Emerging Talent Awards 2019 Competition Gallery
2018
LensCulture Emerging Talent Awards 2018 Competition Gallery
2016
PICTORICO PHOTO CONTEST 秀作
2012
FUJIFILM Photo Contest Photobook入選
■Publication/Media 出版
TOKYO / JAPAN (EINSTEIN STUDIO) / 空と墨 (Artbook)
■Collection 収蔵
ミュゼ福岡カメラ館 499 seconds シリーズ
■作品シリーズ
ハマロカリスの休日
くうをみる
■ウェブサイト
https://www.maturyu.com