光源の距離と「気づき」の話
t.takasaki
2 日前
読了時間: 1分
StillLife講座でのひとコマ。
アトリエで商品の撮影に取り組んでいた受講生が、トップライト(上面からの照明)のセッティングを見つめながら首をかしげていた。
「面に均等に光が当たらないんです……」

被写体の上部から下部にかけて生じる光のムラに、苦労されている様子。 そこで、私はこんな問いかけをしてみた。
私:「仮に、ライトから1m離れた位置にあなたが立っているとする。そして、さらに1m奥(計2m)に私が立っている。このとき、ライトから遠い私の方が暗くなるよね?」
受講生:「はい、その通りです。」
私:「では、遥か遠くにある太陽の光はどうだろう? あなたと私の距離が同じ1m離れたままだとしても、二人の明るさに差は出るかな?」
受講生:「……あっ!」
受講生の表情がパッと明るくなった。
光源を被写体に近づければ光の減衰差(ムラ)は大きくなり、遠ざければ光は均一に回る。
言葉で答えを教るのは簡単だけれど、それだけでは本当の技術として身につかない。
一人で悩んでいても見えなかった答えを、対話を通じて自分自身の力で手繰り寄せる。
そうして得た「あっ!」という気づきの瞬間こそ、ずっと忘れない血肉になるのだと思う。
StillLife講座のアトリエでは、今日もこんなやりとりが繰り広げられている。




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