配られたカードで勝負する。スヌーピーとリンジー・ボン、そしてあなたの表現。
- 松龍

- 2月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2月16日
小学4年生の頃、友人がノートに描いていたスヌーピーに惹かれ、英語のオリジナルコミックを借りたことがありました。当時は内容も断片的にしか分かりませんでしたが、淡々と進むコマとシンプルな絵柄に、どこか「外国のかっこいい香り」を感じて夢中になったものです。
しかし成長するにつれ、私は日本のサブカルチャーにどっぷりと浸かり、「あんなのは子供が読むものだ」と、生意気にもスヌーピーを遠ざけてしまいました。

2026年、雪原に響いたレジェンドの言葉
月日は流れ、2026年。ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪。 そこには、アメリカのスキー界のレジェンド、41歳のリンジー・ボンの姿がありました。
度重なる重傷を乗り越えてきた彼女を、さらなる不運が襲います。五輪1週間前に左前十字靱帯を切断。それでも彼女はスタートラインに立ちました。結果は転倒、ヘリコプターでの緊急搬送。しかし、手術を終えた彼女が放った言葉に、私は息を呑みました。
「唯一の失敗は挑戦しないこと。後悔は微塵もない」
その潔く強い言葉の背景を辿ると、ある一節に突き当たりました。それは、かつて私が「子供のもの」だと片付けてしまったスヌーピーの台詞だったのです。
「配られたカードで勝負するしかないのさ。それがどういう意味であれ」
アメリカ出身の彼女が、この哲学を座右の銘にしていたことに、深く合点がいきました。
そこまでしなくても、とか、それは、あまりにも無謀だ。とかではなく、どんな事態になっても、結果ではなく、プロセスを大切にするという”配られたカード”についてのことなら、オリンピアンでなくても自分事にできる。
「Style」の模倣を捨て、自分の中の問いを探す
今期、Abox Photo Academyでは作家育成プログラムの再整備に力を注いでいます。その中で私が強く確信しているのは、「外側の華麗さに引き寄せられず、自分の中の問いから生まれた作品こそが、鑑賞者の心を動かす」ということです。
他人のスタイルを真似る必要はありません。大切なのは、自分の中に「理由」を見つけることです。
そうは言っても、一人で自分に向き合い、それを言語化することは容易ではありません。それができるのは、いわゆる「才能がある人」だけだと思われがちです。
市井の人々にこそ、存在の理由がある
けれど、私たち市井の人々にも、等しく存在の理由があります。そして、それぞれに「配られたカード」があります。
それは輝かしいエースではないかもしれません。不器用な自分、挫折の記憶、あるいは日常の些細なこだわり。そんな手札を大切に使い、「今、自分に何が足りないのか」を知ることができれば、作品は必ずつくることができます。
動機は、どんなに些細な理由でもいいのです。
一緒に、あなたの作品を展示しませんか
自分のカードをテーブルに広げ、そこから何が描けるのかを一緒に考える。 Abox Photo Academyは、そのための場所です。
一人では難しい言語化も、対話を通じてなら形になります。自分だけのカードを信じて、あなたにしか語れない物語を、写真という形にしてみませんか。
私たちは、あなたの挑戦を全力でサポートします。 一緒に作って、その作品を世界に展示してみましょう。
Abox Photo Academyは
毎月第4土曜日の13:00~横浜で体験会を実施しています。
参加は無料です。




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