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写真は上達しているのに楽しくない?写欲が落ちる原因と“次の段階”の進み方

  • Abox Photo Academy
  • 6 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:4 日前

それなのに、なぜか前ほど楽しくなくなってきた。

露出も安定してきたし、ピントで大きく失敗することも減った。以前より「いい写真」が撮れている実感もある。


それでも、シャッターを切る前の高揚感が、少しずつ薄れてきた。最近、写欲が前みたいに自然には湧いてこない。写真が嫌いになったわけではないし、やめたいとも思っていない。ただ、以前ほど夢中になれていない自分に気づく。


この違和感を、多くの人は「まだ技術が足りないからだ」と考えます。もっと上手くなれば、もっと感動できるはずだ、と。


けれど実際には、ここで立ち止まる人は少なくありません。なぜなら、問題は技術ではないことが多いからです。

上達しているのに楽しくない——それは“次の段階”のサインです。 4回で「自分の基準」と「次の一手」を整理する入口講座があります。 [写真愛好家から写真家への4STEP|内容を見る(3分)] ※横浜校/全4回/20,000円

いま、多くの写真はSNSに投稿され、「いいね」という分かりやすい反応で評価されます。撮った写真をすぐに誰かと共有できる。その仕組み自体は、確かに楽しいものです。


ただ、ここには一つの落とし穴があります。


SNSでの反応は、とても速く、そして表層的です。投稿して、反応が返ってきて、数時間もすれば次の写真に流れていく。写真は、作品として提示され、読み取られ、語られる前に、消費されてしまうことが多い。


撮る → 投稿する → 反応を見る → 次へ進む。このサイクルが続くと、写真は次第に「消費される行動の一部」になっていきます。


その結果、「いい写真」は撮れているのに、それが作品になっている実感が持てない状態が生まれます。


このとき多くの人に共通しているのは、写真の良し悪しを判断する自分自身の基準が見えなくなっていることです。


他人からの評価はある。でも、自分は何を作ろうとしているのか、次にどこを伸ばせばいいのかが分からない。


一方で、写真が分かってくると、世界と自分との距離は、とても繊細になります。

今まで気づかなかった変化を、自然と捕まえられるようになる。朝の鳥の声、冬の光の色、夏の夕暮れの匂い。出勤途中の近所の音や、庭に落ちる木漏れ日、市電が通り過ぎるときの、わずかな振動。


写真を始めたことで、世界は確かに豊かになります。


けれど、不思議なことに、それらを写真に収めていくうちに、世界と自分との間が、少しずつ平凡になっていくことがある。


感覚が鈍ったわけではありません。ただ、気づかないうちに、感覚を「集めるもの」として扱い始めてしまうのです。


鳥の声を集め、光を集め、風景を集める。それ自体は、決して悪いことではない。けれど、集めるだけでは、喜びはやがて減衰していきます。


感覚は、コレクションするものではなく、本来は誰かと分かち合うものだからです。


本来、写真が本当に楽しくなっていくのは、作品を提示し、そこから対話が始まるときです。作品として写真を提示したとき、もしそれが誰かに深く刺さったなら、その体験は鑑賞の場だけで終わりません。


対話のあと、鑑賞者の中で、静かな行動変容が起きます。


たとえば、旅をテーマにした作品を見た人が、その帰り道に、失効していたパスポートの更新に向かったり、家に帰ってから旅行ガイドの記事を読み込み始めたりする。


空港の窓から飛行機
旅の写真が心を動かす

写真を見たその後の時間に、誰かの行動や思考が、ほんの少し動き出す。


これこそが、写真を作品として提示することの最高の喜びなのだと思います。

写真が積み重なり始めるのは、“作品として成立する基準”を手に入れたときです。4STEPでは、作品の設計図(PentaGuide)と、次の制作タスク(Roadmap)まで落とします。 [4STEP講座の成果物を見る]

この効力感があるからこそ、写真は消費ではなく、積み重なっていく行為になります。撮ること自体が、自分と世界との関係を更新していく。


だから大切なのは、もっと「いいね」を集めることではありません。


自分の写真を、作品として捉え直すための基準を持つこと。そして、次に何をすれば成長できるのかが分かること。


良い講評とは、評価を下す場ではなく、「次の一歩が見えるようになる」場です。しかも、それが自分で再現できる形で。


もし今、

・写真は上達しているはずなのに楽しくない

・SNSの反応に振り回されている気がする

・作品として提示する実感が持てない


そう感じているなら、それは停滞ではなく、次の段階に進むサインかもしれません。


写真を続けていくために必要なのは、無理に頑張ることではなく、自分の現在地と伸びしろを正しく知ること。


当てはまる項目が1つでもあれば、いま必要なのは“気合い”ではなく構造化です。



※講評は「否定」ではなく「発見」を目的に進めます(撮りかけでもOK)



【FAQ】


Q. 写欲が落ちたのは感性がないからですか?

A. そうとは限りません。技術が上がったことで「撮れる」状態になり、次に必要なのが“自分の基準”や“作品として成立する構造”になると、満足の仕方が変わります。写欲の低下は、その切り替え点で起きやすい現象です。


Q. SNS投稿をやめた方がいいですか?

A. やめる必要はありません。ただ、SNSは反応(いいね)を中心に評価が動くため、写真が「消費」されやすくなります。作品として積み上げたい時期は、SNSでの反応と切り離して、自分の基準(テーマ/モチーフ/理由)で判断する時間を確保するのが有効です。


Q. 作品として成立する基準はどう作ればいいですか?

A. まず「何を問いとして立てるか(Theme)」と「それを運ぶ装置(Motif)」、そして「なぜ自分がそれを作るのか(Personal Reason)」をセットで言語化します。その上で、表現したい形(Style)にするための制作ルール(Rule)を作ると、写真は“点”ではなく“積み重ね”になります。

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