- Abox Photo Academy
Abox People Vol.6「アートフォト講座」受講生 山本 瑛美さん インタビュー
更新日:2020年10月12日
interview Vol.6
アートフォト講座受講生 山本 瑛美さん インタビュー
聞き手:聞き手:Abox Photo Academy
アートフォトコース担当講師 松龍 & 高崎勉

今回は「Abox Photo Academy 写真展 2019」の開催を1ヶ月前に控えたアートフォト講座アドバンストコース受講生の山本 瑛美さんのインタビューです。出展メンバーの中で唯一2シリーズの作品展示に挑む山本さん。Aboxと出会って自身の作品がどのように変化したか、そして展示を前に現在の心境をお話くださいました。
【 極めたくなる性分。】
高崎:こんにちは。今日は趣向を変えて僕のアトリエにお越しいただきました。わざわざありがとうございます。そして松龍先生もお話にご参加いただきます。
山本:はい、よろしくお願い致します。
松龍:山本さんは展示に関してはどのくらい経験あるんでしたっけ。
山本:個展は2016年の12月にやりましたね。あとは2017年の4月にその時通っていたスクールの卒業展に参加しました。実はそこからは展示はやっていないんですよね。ですから来月のAboxPhoto Academy展(以下、Abox展)は2年振りになりますね。特に2016年は集中してたくさんの展示に参加したんですが、そのあと仕事が忙しくなったりして。
高崎:IT系のお仕事でしたっけ?
山本:はい、そうです。
高崎:じゃあ、まず、、これは必ずインタビューで伺っていることなんですけど、写真を始めたきっかけはなんですか?
山本:旅行に行くのが好きで、旅先で見た風景をそのまま切り取って持ち帰りたいっていう気持ちがあって。あと、食べることが好きなんですが旅先で食べたものを写真に撮って、帰ってから友達に見てもらったりしてたんですが、見たものを記録としてそのまま残したいっていう動機で始めました。
高崎:なるほど。でも、山本さんの世代だと子供の頃はきっとフィルムカメラだったでしょうけど、一家に一台はコンパクトカメラか一眼レフがあって、写真は身近なものだったのではないですか?そのあたり、カメラとの関わりはどうだったのでしょう。
山本:私がカメラを買ったのが2011年で宮崎あおいさんがオリンパスの広告に起用されたり、ペンタックスでカラーバリエーションが豊富なシリーズが出たりと、、、各メーカーが女子にターゲットを向け出して、ハードルが低くなってきた時期でしたね。私、もともと大学に入った頃もちょうどコンデジで可愛らしいピンクで安めの機種が出はじめた頃だったんですが、一眼はまだ学生にはちょっと値段が高くて手が出せない代物だったんです。社会人になってからは韓国にはよく行ってたんですが、ニューヨークに旅行することになって、そのタイミングでカメラを買ったんです。
高崎:最初に買った機種はなんですか?
山本:ペンタックスのK-rです。さっきお話ししたカラフルなバリエーションがある機種ですが白を選びました。
高崎:で、現在使っているのが?
山本:デジタルはキヤノンのM3、フィルムカメラが母親からもらった初代のEOS-KISSです。確か92年発売のモデルだったと思います。
高崎:じゃあ、子供の頃から普段の暮らしの中で写真が身近にあったわけでは無いん、、。
山本:父も母もカメラだけじゃなくレンズもいろいろ持ってたんですけどね、、。私自身も親も、私がこんなに写真にハマるとは全く思ってなかったです。
松龍:写真をやろうと思ったとき「カメラ貸して」って親に言うと借りられる環境にはあったんですね。
山本:そうでしたね。「キヤノンならあるけど、、」って言われたんですがペンタックスが良いって。どうせそんなに深く入り込まないし、可愛いのが良いって(笑)。でも暫くして交換レンズも欲しいなってなった時に、そういえば家にレンズがいっぱいあったなと。。
松龍:カメラ女子の流れに、まるっと乗っかっちゃった感じですね。
山本:まさにそうですね。
高崎:ご実家はどちらでしたっけ。
山本:千葉です。
高崎:じゃあ、ちょっとカメラ借りに行こう。って思えば、気軽に帰られる距離ですね。
山本:そうです。「ちょっと帰るね。」って言いながら、実はレンズを狙ってたりして(笑)。マクロレンズなんかも「父親が確か持ってたな~」って。そうやって借りて使ってました。
高崎:ちなみにご両親はカメラで何を撮っていらっしゃったの?
山本:父親はワインが好きで、ソムリエの資格を持つまで極めてたんです。フランスに住んでいた時があって、葡萄畑を撮ったりしてました。今は仕事をリタイヤしてるので家庭菜園の野菜や植物なんかを撮ったりしているようですが。母親も旅行が好きで旅先で撮ったりとか、あと庭先の花を撮ったりしてますが、あまり私たち子供を撮るってことはなかったですね。
高崎:僕の場合は実家がカメラ屋さんだったからお客さんを見ていると、旅行に行って家族や友達との記念写真を撮ることが写真を撮るきっかけとして多かったように思うんですね。でも、お話を伺っていると山本さんも、ご両親も「これが撮りたい、記録したい」っていう明確な目的があって、その道具としてカメラなんですよね。