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ABOX PEOPLE VOL.2-2 「写真家 高崎勉 スペシャルインタビュー」後編

interview Vol.2


写真家 高崎勉 スペシャルインタビュー 後編

(Abox Photo Academy 設立準備中に塾長の高崎勉が横浜のフォトクラブ「イメージサークル」からのインタビューを受けました。ここにその記事を転載します。)


【「Abox Photo Academy」のこと】

H:その写真講座を今年から新しく再編成してスタートさせるそうですね。


高崎:昨年、たまたま東京の受講生数名と飲みに行く機会があって、色々話し合ったんですよ。そしたら彼らがゼミに本当に望んでいるものっていうのが、僕が望んでいるものと 近かった。彼らはもっともっと学びたいし、僕ももっと密接に教えていきたい。そのためには今までのやり方と僕のアトリエでは限界があるな。って事になったんです。僕の苦手なジャンルに関してもいろいろな先生の力を借りたいし、そうするとTakasaki Seminar の「Takasaki」という冠が邪魔になってきたんです。



H:でも、もっと高崎さんの名前を広めていきたいのでは。


高崎:ですから、それは「何を目的に置くか?」から導き出されるんですよ。もう、その段階ではない気がしました。そしてもう一つ、富山で重大なことがあって。。


H:富山ですか。。故郷とはいえ、もう高崎さんにとって切り離せない土地ですね。


高崎:そうですね。でも故郷だからというよりは、富山ゼミの受講生とは秀作展があったのでかなり深い関係ですね。(ミュゼ展の一角で展示された「Takasaki Seminar受講生秀作展」のこと)その展示が終わったあと、みんなが目標を失ってはマズいので次の写真展を企画しようということになったんです。でも、僕はずっと何かが腑に落ちなかった。ミュゼ展が終わって秀作展に参加した方々の顔を見て思ったんですが、彼ら、彼女たちはこれから一人の写真家として羽ばたいていかなきゃならないのに、いつまでも高崎の写真講座がグループ展の冠になっていてはダメだろうと。そこで名前を変えることも重要なんだと思ったんです。写真講座はそのまま継続するとしても、有志でグループを作ろうと。Abox Photo Academyという講座名から、Abox Photo Clubという独立したグループを構成することも思いつきました。


H:「Abox」とは?


高崎:まあ、さっきも言いましたが僕の口癖の「カメラなんてただの箱だから」というのがきっかけですね。ただの箱。「A camera is just a box.」です。他にも裏の意味もありますけどね。これから始める写真講座の名称です。


H:高崎さんのアトリエでは限界があるということでしたが。


高崎:はい、東京の講座のステージを一旦、横浜市都筑区のStudio Apprecieに移します。そして今までは毎回テーマを決めて講座を行っていたんですが、今年(2017年)の10月からカリキュラムに則って開講します。


H:現在の西落合(新宿区)のアトリエとは何が違うのでしょう。


高崎:明らかに違うのは広さですね。アトリエは僕一人、もしくは少人数で研究するには良かったんですが、手狭で。。Studio Apprecieは2フロアあるのでスタジオスペースとセミナールームに分けられます。僕が収集していた100冊以上の写真集なども既に横浜に移しました。受講生に気軽に手にして勉強していただけたらと思ってます。


H:講師も何人かいらっしゃるのですか。


高崎:はい。僕が以前作品制作のお手伝いをしたことのある写真家の松下龍士さんにアート講座の主軸になっていただき、僕がサポートする形です。コマーシャル講座は僕が主導で不慣れなジャンルは別に方に補っていただきます。運営していただくStudio Apprecieの成田洋紀さんも講師陣に名を連ねています。


H:横浜以外での運営も変わっていくのでしょうか。


高崎:地域ごとで主催してくださる方が違うのですが、たまたま皆さん顔見知りなんですよ。ですから話は通しやすいし、10月から名前をAbox Photo Academyに変えて運営していきますが、戸惑いはないと思います。年間のプログラムが確立しているのは横浜だけで、他は不定期の講座なのでその都度、皆さんの意見を伺ってテーマを決めていくやり方は変わらないです。受講生が増えれば東京以外のエリアでもカリキュラムに沿って定期開催ができるのですが、それは次の目標ですね。


【写真教材のこと】

H:DVD教材に関しても積極的に制作・販売なさっておられますね。


高崎:最初は出演することにかなり抵抗があったのですが、、知ってるでしょ、人前に出るの苦手だってこと。(笑)でも、なんだかんだで続いていますね。これはもう広島の制作会社に感謝です。


H:監修・出演ということですが、世の中の他の写真教材とは何が違うのでしょう。


高崎:僕が一番配慮したのは、有料である意味づけです。今、ネットで写真の基礎的なことは大抵調べることができます。それらと同じことを整理して販売しても無意味でしょう。だから、高崎なりのイズムをかなり出しています。


H:具体的にはどんなことでしょう?




高崎:大きくは「テーマを持つ」ということです。シャッターというボタンを押すだけで絵ができてしまう写真というジャンルでは「上手い」「下手」という座標軸において簡単に優劣が判断できないことが多いんです。「何を伝えたいか。」と言われると初心者には難しいかもしれませんが、「写真を通じてどうなりたいか。」とお考えいただければ、また目標が明確になってくると思います。その目標に対して、「撮った写真がその役割を果たせているかどうか。」、それが上手い下手を左右する要素なんです。そういったことを噛み砕いて初歩的な技術面と併せてお伝えしています。


H:数点教材を出されていますが、初級、中級、上級、という分け方ですか?

高崎:いえ、違います。最初に出した「1眼レフカメラ上達講座」の3巻は確かに初心者向けかもしれませんが、中級者以上にもヒントになることが詰まっています。何より技術をずっと秘匿し続けてきた僕が満を持して手の内を明かしているのですから(笑)。レベルに関係なく役立つと思います。例えば三脚の使い方一つとっても、他の方にはない僕なりの哲学がありますからね。次に発表した「花の撮り方講座」は僕の作品シリーズの「Breath.」の撮り方を公開しています。



H:え、そんな、、作品の手の内を明かしていいんですか?


高崎:ええ、まあ、真似されたとしても既に発表されている作品ですし、真似するだけでなく、そこからヒントを見出していただけるといいですね。また、この教材には大阪ゼミの様子が収録されています。これもなかなか他にはない優れた内容だと思いますよ。


H:あとは、最近出された「商品撮影講座」ですが、これはもう高崎さんの専門分野ですよね。


高崎:そうです。これはもう他の人には簡単に教えることができない領域でしょうね。最近、他からも商品撮影の教本や講座があるようですが、僕の理論は独自のものですし、何より安全を第一に進行することを伝えています。


H:商品撮影となると、かなり専門的な設備投資が必要なイメージなんですが、実際、高崎さんのアトリエは高価な機材で溢れていますよね。


高崎:確かに写真機材は高価なものが多いです。そして取り扱いに危険が伴うものもあります。でも、専門知識に乏しい方でも簡単に入手できる世の中なので、注意しないといけないんです。では、安価な馴染みのあるもので代替できるのか?ということになるんですが、そこもちゃんと検証しています。100円ショップの品で代替えできるものもあれば、そこだけはお金をケチらない方がいいという機材もあります。そうした疑問に答えることから始まり、初心者でも安全に商品撮影ができるノウハウを詰めています。。。ただ販売してみて面白いのはねえ。。。


H:なんですか?


高崎:販売開始後、これまで購入している方に