- Abox Photo Academy
Abox People Vol.10「アートフォト講座 Advanced Plusコース」受講生市ノ川倫子さん インタビュー
更新日:3月29日

2022.6.11(土)から 目黒 金柑画廊で個展を開催する市ノ川倫子さんにお話を伺いました。
聞き手 Abox Photo Academy 講師 松龍
【写真との出会い】
松龍:まずは市ノ川さんのことをご存じない方のために簡単な自己紹介をお願いできますか。
市ノ川:普段は会社員をしながら、休みの日に作品を作っています。写真を始めたきっかけが、会社で広告媒体を作る部署に異動になり、その時に部署の後輩から写真のセミナーを勧めてもらったことでした。
写真の知識があった方が自分も仕事の役に立つかなと思いました。
そのセミナーを受けたことでカメラを手にしたのが2013年だったんですけど、それから作品をずっと制作して発表しています 。
松龍:それ以前はカメラと市ノ川さんの関係ってどんなだったのですか?
市ノ川:子供の頃から美術は好きで絵画とか見るのは興味があったのですけど、 写真は自分の中で現実を映すものっていう固定概念があって、良い写真っていうのは、世界の絶景であったり、スポーツの素晴らしい瞬間を切り取ったものっていうイメージが強かったんです。
それに対して絵は自分の思った心情とかを載せて描けるから、絵画の方が面白いと思っていて、カメラという機械とか写真には興味が向かなかったんです。
松龍:さっき広告の部署のお話が出ましたけど、実際に自分が写真を撮る状況になったわけ?
市ノ川:いえ、カメラマンやデザイナー、スタイリストさんが商品撮影をしてる現場に立ち会うという仕事でした。
松龍: なるほどね。「こういうの撮って。」って依頼するクライアント側なんだ。
市ノ川:そうです。現場のクリエイターにこちらの希望を伝える側だったので、自分も写真のことを分かっていた方がクオリティの高いものが作れるだろうと思ったんです。最初に受けたのはカメラメーカーのセミナーだったんですけど、その後輩の誘いがなかったら自発的に写真に関わることはなかったでしょうね。
松龍:最初はどこのセミナーを受けたの?
市ノ川:オリンパスのセミナーです。ちょうどオリンパスが女性をターゲットにしたカメラを発売してて、やはりOL向けのセミナーだったんですけど。写真を習うだけじゃなくってマーケティング的にも、「そういうセミナーに参加する女性ってどんな年齢層で、どういう趣味嗜好の方たちが来るんだろう?」って、違う角度からも興味があったんですよ。
でも自分の作品が講評されたときに割と褒められることが多くて、参加者による投票制のコンテストでも上位に入って。もしかしたら写真は自分に向いてるかもって思ったんです。
そしてセミナーは終わったんですけど、これで終わりにするのも勿体ないと感じたのが続けるモチベーションになりました。