• t.takasaki

最終更新: 9月4日


「どうしたらカメラマンになれるのでしょうか?」これは僕がカメラマンになってから時々受ける質問。だけどその回答は時代によって変化している。

塾長の広告のポートフォリオ(作品ファイル)から

僕はもうプロとして活動して30年以上になるけれど、自分がデビューした頃(90年代)は「まずはスタジオのスタッフとして働くか、カメラマンのアシスタントに就いて修行する。」というのが一つの答えだった。

数年後に師匠やそのお客様に認めてもらってデビューするという道。

それから10年ほど経つと(2000年頃)には「ウィークエンドカメラマン」という言葉が生まれた。

一般の仕事をしている方が週末に自分の余暇を利用してブライダルフォトや商品撮影のアルバイトをする人たちのこと。

その中から本気で写真で食べていきたいと思った人が、それまでのお仕事を辞めてプロカメラマンに転向する人が多く出現したし、実際に彼らから相談を受けることも多かった。

この頃は不況の影が忍び寄っていたこともあって「安易な気持ちなら止めた方がいい」と進言することが多かった。

では現代ではどうか?

今は一般の仕事をしながらでもプロカメラマンとして活動できる時代になったと思う。

働き方改革のおかげで働き手に余裕が増えてきた(はずだ)し、カメラ機材や編集ソフトの進化のおかげで撮影から納品までの手間や時間が以前ほどかからなくなってきた。

副業も認められやすい時代になってきたので、「カメラマンになりたい」という相談をに対し、僕も背中を押すようになった。

ただし、、、これは時代に関係なく一貫している条件なのだが、それにはポートフォリオ(作品ファイル)があるということが大前提。


カメラマンも写真家も資格を要する職業ではないから、名刺に「カメラマン」と肩書きを付ければ誰でもその日からなることができる。

でも継続的に仕事が来るか?についてはその人の「作品力」にかかっている。つまり自分の技術や感覚を提示できるものを持つということ。


お仕事に恵まれている転職組のカメラマンの方に時々出会うけれど、そうした方の中でもこの「ポートフォリオ」をちゃんと作っているか否かで、この先の道がはっきり分かれる。

そして何より報酬に差が出る。


営業ツールを「ブック(ファイル)を作成」にするか、「タブレットを利用する」か、「ホームページを作る」か、については、また別の機会に話そうと思うが、何れにしても写真作品の中身が肝心。

駆け出しの方でも最低15点、自分がやっていきたいジャンルの作品を揃えること。




現在は3種類のファイルを使い分けている



実は、、僕自身、制作プロダクションの昇格試験を受けてデビューしたのだが、在職中は最も作品を撮らないカメラマンだった。普段の仕事をしっかりやって、お客様の信頼に応えていくことにばかり気を遣い、作品を制作する時間がないくらいに仕事をしていた。

でもそれは社内の営業担当者に甘えていただけ。それが気づいたのは独立した時だった。

自分で営業に行くにも、見せるものがなければ忙しいクライアントやクリエイターは会ってくれない。


今でも僕は時間が空くと静物写真の作品を撮っている。何を撮ろうかと考えること自体がもう習慣になっている。

仕事でたまたま綺麗に撮れた写真を並べているだけではいけない。自分がどんな仕事をやっていきたいかをファイリングする。だからもちろん、僕のファイルには静物写真しか載っていない。僕が今後やりたいことが明確になっている。 なので僕のところに「カメラマンになりたいのですが、、」という相談が来た時には

「では、どんな体裁でも構わないので、あなたが撮った作品を持って来てください」とお願いしている。

それが「無い」という方には、アドバイスのしようがないので

「作品ができたら是非お目にかかりましょう」とお伝えしている。

Abox Photo Academy商品撮影講座「ステップアップコース」では、そろそろ1年のカリキュラムが終わろうとしている。そして10月に「アドバンストコース」に進級するメンバーは、これから1年かけてポートフォリオのための写真作品の制作が始まる。


別にプロカメラマンになろうと思わなくたっていい。ある時期、一つのことを集中して取り組んだという成果が形になることはその方の人生にとって必ずプラスになることだろう。

さらに1年後、作品を抱えた彼らが羽ばたいて行く姿が今から楽しみだ。

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