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  • t.takasaki

写真を仕事にするために必要なこと

更新日:2020年9月5日


「どうしたらカメラマンになれるのでしょうか?」これは僕がカメラマンになってから時々受ける質問。だけどその回答は時代によって変化している。

塾長の広告のポートフォリオ(作品ファイル)から

僕はもうプロとして活動して30年以上になるけれど、自分がデビューした頃(90年代)は「まずはスタジオのスタッフとして働くか、カメラマンのアシスタントに就いて修行する。」というのが一つの答えだった。

数年後に師匠やそのお客様に認めてもらってデビューするという道。

それから10年ほど経つと(2000年頃)には「ウィークエンドカメラマン」という言葉が生まれた。

一般の仕事をしている方が週末に自分の余暇を利用してブライダルフォトや商品撮影のアルバイトをする人たちのこと。

その中から本気で写真で食べていきたいと思った人が、それまでのお仕事を辞めてプロカメラマンに転向する人が多く出現したし、実際に彼らから相談を受けることも多かった。

この頃は不況の影が忍び寄っていたこともあって「安易な気持ちなら止めた方がいい」と進言することが多かった。

では現代ではどうか?

今は一般の仕事をしながらでもプロカメラマンとして活動できる時代になったと思う。

働き方改革のおかげで働き手に余裕が増えてきた(はずだ)し、カメラ機材や編集ソフトの進化のおかげで撮影から納品までの手間や時間が以前ほどかからなくなってきた。

副業も認められやすい時代になってきたので、「カメラマンになりたい」という相談をに対し、僕も背中を押すようになった。

ただし、、、これは時代に関係なく一貫している条件なのだが、それにはポートフォリオ(作品ファイル)があるということが大前提。


カメラマンも写真家も資格を要する職業ではないから、名刺に「カメラマン」と肩書きを付ければ誰でもその日からなることができる。

でも継続的に仕事が来るか?についてはその人の「作品力」にかかっている。つまり自分の技術や感覚を提示できるものを持つということ。


お仕事に恵まれている転職組のカメラマンの方に時々出会うけれど、そうした方の中でもこの「ポートフォリオ」をちゃんと作っているか否かで、この先の道がはっきり分かれる。

そして何より報酬に差が出る。


営業ツールを「ブック(ファイル)を作成」にするか、「タブレットを利用する」か、「ホームページを作る」か、については、また別の機会に話そうと思うが、何れにしても写真作品の中身が肝心。

駆け出しの方でも最低15点、自分がやっていきたいジャンルの作品を揃えること。




現在は3種類のファイルを使い分けている