一般的なカメラと目の違いは明るさの認識できる領域がことなる。
特に撮影の時にそれを意識してカメラに指令を出せるか。
を問う宿題となった。
たとえばこのシーン
自宅の仕事部屋なのだが、一年うち今頃だけ朝の時間に窓の隙間から光りが差し込む
ほんの20分くらいの出来事
寝間着を掛けて、仕事着に着替えて
ああ、この季節が今年もやってきたかと気がつき
カメラを持ち出す。
焦ってシャッターを押すことはしない
変化してゆく光、風景を味わう。
終わりゆく秋と来る冬。
季節らしいモノはなにも写っていない、自分だけが分かる写真になる
そして、カメラに指令を出すために言語化する
どこにハイライトがくるのか
最も暗いところはどこ?
画角は?
撮影距離は?
シャッター速度は?
手ぶれ?絞りは?ISOは?
と考えているうちに時間が過ぎてゆく
そして、全ての選択肢を選びカメラに伝えて
そっと息を吐きながらシャッターボタンを押す。
日常の中に見いだすStill Lifeが好きだ。
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