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t.takasaki

どこからものを見るか?の重要性。

前回のブログでカメラアングルの話に触れたが、さらに深掘りしたい一件があったので今回も触れてみることにする。


今期の「商品撮影講座」授業も残すところあと僅かとなったが、月に2回のペースで受講生と接していると、その人の弱点が見えてくる。

授業のあとでYさんと雑談していたら、もの(被写体)に対峙するカメラ位置の重要性への理解がイマイチ弱い気がしたので急遽、補講授業を行った。


僕が事前に撮影した画像と寸分違わない位置から同じ被写体に対してカメラを構えるというトレーニング。

実はこれはプロでも難しいこと。

まずはお酒の瓶でやってみた。下の2つの画像、同じ物なのに見え方が全く違うことがお分かりいただけるだろうか。



どちらもボトルの中心線から見ているが、左の写真の方が見上げている。


写真を数年やっている方であれば「左が広角レンズ、右が望遠レンズ」と答えそうなところ。実はこれ、引っ掛け問題。


正解は下の画像をご覧いただくとお分かりの通り、

「左が近づいて見上げた状態。右が離れて見た状態」。

ちなみに使用したレンズの焦点距離は同じ50mm。






写真の話になるとすぐに機材の話になってしまいがちだけれど、大切なのはその被写体をどのくらいの角度、距離から見たか?ということ。

(当然、無駄な余白が多いとメインの被写体の描写は粗くなるのでご注意。)


Yさんは比較的短時間で同じアングルにたどり着くことができた。


「では、もう1問」ということで、今度は恐竜のフィギュアを使ってみた。




「ミニチュアなのにあと数歩で恐竜に踏みつぶされそうな迫力がありますね。」と、カンの良いYさんは近い距離からカメラを構え始めたが、実際にこのアングルに近づくために1時間近く要してしまった。


「2時間の授業に対して2時間の残業かぁ。」と、ふと漏らした僕の一言に2人は大爆笑。


こちらとしても嬉しいから、まあ良いや。。


11月始まりの同講座は「コマーシャルコース」と名前を変えてスタートします。

新期募集開始しました!


https://www.a-box.jp/commercial-class

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