AboxにはAdvanced Plusという、作家を個別にコンサルテーションしているクラスがある。そのクラスに在籍する松下律子さん。彼女は昨年の写真新世紀入賞を皮切りに、Sony World Photo awardのShort Listにセレクトされ、ソニー銀座のギャラリーで公募展の個展開催も獲得した。その「いつか宇宙に還る」の制作過程については、ここでも紹介した。
その作品とは異なる「空を仰ぎ、彼らを見送る」という今seriesが注目されている。
コロナ下で会社が休業状態になった彼女が毎日散歩の時に撮り、空に召されている人々を思って制作した作品が結果を素早くだしている。
「空を仰ぎ、彼らを見送る」
by ritsuko matsushita
まずは、世界的に多くの読者をかかえる写真WebMagazineのLensCulture
LensCultureのJourneyというコンペでPickup Selectに入った。多くの写真関係者にその存在を見てもらうことになった。
この状況下で展示をすることは難しいが、メッセージを伝えたいのでなんとか届ける場所はないかと探しているとことに
後藤由美さんのギャラリーRPSにて急遽応募が始まった企画展のファイナリストにセレクトされグループ展で展示することになった。
Aboxではどちらかというと、その作家の人となり、人生哲学まで踏み込んでヒアリングして本人が納得いくまで探りながら、いろいろな可能性を試しながら作品を創ることがおおい。露出していく先も戦略的に考えてエントリー順序も考慮して進めている。
しかし、瞬発力をもって提示する作品もある。
チャンスを逃さず
打席に立つと何が変わるかというと、
出会う人がUpdateされるということだ。
作品を観に来てくれる人、展示を企画してくれるひと、取材をしてくれる人、活動をともにした作家達とであうことができる。
ここで勘違いしてはならないのは、チャンスを得るとシンデレラになれるわけではない。
誰かパトロンがついて好きなように作品を制作できたり、有名になったりするのではない。
もし、そういうことを望んでいるのなら、作家という選択肢以外を選ぶ方が賢明だ。
出会う人をUpdateすると自分のテーマに向き合う行動様式が変わり、より深く、より高い所で作品を制作できるようになるということなのだ。自分のなすべき仕事が向上していくということなのだ。
ゆえに
いつでも作品が展示できるようにステートメントとLightroomのライブラリーは整理しておきたいものだ。
そして、僕たちはいつも作家の背中を押し続け、伴走してゆく。
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