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t.takasaki

「職」と「食」を見つめ直す時代。

冬季休暇に入り、2020年を振り返っている。

気ままに出歩くことが制限されたせいか、季節の移ろいを実感しないままに過ぎ去った1年だった。

コロナ禍において全ての人の暮らしに影響があったのは間違いない。

しかしこの渦中を耐え忍ぶだけではなく、ビジネスチャンスと捉えて急成長を果たした人もいるようだ。

僕に関わるところでは、食に関する撮影の相談が増えた。

雰囲気のいいお店作りをして、美味しい料理を提供したところで、それだけではコロナ禍では生き残れないのが現実。

特にテイクアウトのお弁当をそのまま撮る事よりも、料理のイメージの伝え方の相談と依頼が多かった。


それを受けて12月にフード撮影を得意とするカメラマンの有岡秀倫氏を講師に迎え、Abox Photo Academy富山校で「フード撮影ワークショップ」を開催したところ、キャンセル待ちが発生するほど大人気の講座となった。

参加した多くは写真愛好家。中にはプロの姿も。




最近はプロ以外でも、得意なジャンルの撮影をしてお金を稼ぐ人が多いと聞く。

自分の仕事となる「職」。そして生きる糧となる「食」。

人の営みに欠かせない2つの「しょく」は、これからの写真業界でも今まで以上に大きな意味を持っていくのだろう。



実際にWSで撮った作例。

そして何よりもフード撮影講座に参加している人たちは誰もが楽しそうだったのが印象的。


「職」も「食」も、適当に済ませようと思えば可能な時代だ。

しかしどちらも自分の流儀を貫き、楽しむことこそが、After CORONA(With CORONA)の時代の生き方になっていくのだろうと、参加した受講生たちの目の輝きを見て感じたのだった。


Abox Photo Academyでは感染予防対策のために、全ての講座をオンラインに対応してきたが、このフード撮影講座だけは実地で行いたいと思っている。

少し暖かくなって行動自粛が緩んできた頃には東京でも開催する予定だ。


2021年も受講してくださる方々の心が豊かになる写真講座を目指して。



湯気の出し方もレクチャー。

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